5月の連休明け、班長さんから集金袋が3つ届きます。中身は千円札と100円玉が混ざった現金です。数えると、1つの班だけ5,000円足りません。秋の役員会では「共働きの家が多く、班長さんが何度も回っている」「振込やPayPayにできないか」という話が出ます。調べる役を頼まれて検索すると、並ぶのは集金サービスの会社の記事ばかりです。30世帯の自治会で結局いくらかかるのかは、どこにも書いてありません。
集め方は4つです。班長さんが現金で集める、会員が振込や払込用紙で払う、口座振替、PayPayのようなキャッシュレス(現金を使わない支払い)。違いは、1件の手数料を誰が払うかと、会計が何を確かめるかの2つでした。30世帯・会費5,000円なら、PayPayの手数料は自治会が払って年2,970円(税別)です。払込用紙をATMで払う形なら、会員が1人152円を払います。どの集め方にしても、集めたお金はすぐ全額を口座へ入れ、誰が払ったかは集金簿に書く。ここは変わりません。
先にお断りしておきます。私たちは自治会の会計をクラウドで扱う道具を作っている会社で、会費の集金を代行するサービスはしていません。比べるのは集め方で、特定の会社のサービスは扱いません。料金は、ゆうちょ銀行とPayPayの公式ページから引きました。
自治会費の集め方は4つ。違うのは「手数料を誰が払うか」と「会計が何を確かめるか」
今の集め方から見ます。北広島市の手引きは「班長が会員から集めた後、まとめて会計担当者に持参する徴収方法を採用している町内会・自治会が多いようです」と書いています(p.7)。続けて「会費の徴収は、そのほとんどが現金によって行われます」。全国の割合を示す公的な統計は、見つかりませんでした。現金が多いというのは、北広島市の手引きの記載です。
4つの集め方を、1件の手数料・誰が払うか・会計の手間・記録が残る場所で並べました。2026年10月6日に、ゆうちょ銀行とPayPayの公式ページで確かめた料金です。料金は変わることがあります。申し込む前に、公式の料金表と窓口で確かめてください。
| 集め方 | 1件の手数料(例) | 誰が払うか | 会計の手間 | 記録が残る場所 |
|---|---|---|---|---|
| 班長が現金で集める | 0円。窓口に硬貨を101〜500枚持ち込むと550円(ゆうちょ銀行) | なし(硬貨の料金は自治会) | 班長から受け取って数え、口座に預ける | 領収書の控えと集金簿、通帳 |
| 会員がゆうちょ口座から送金 | ATM 100円。通帳アプリは月5回まで無料 | 会員 | 通帳の名前を集金簿と合わせる | 通帳 |
| 払込用紙(通常払込み) | ATM 152円・窓口203円(5万円未満) | 原則は会員(自治会が負担する形もある) | 用紙を配る。通帳と集金簿を合わせる | 通帳 |
| 口座振替(ゆうちょの自動払込み) | 1件55円(Bizダイレクトなど)か132円(帳票)。ほかに利用料金 | 自治会(会員が払う形の新規契約は終了) | 依頼書を集め、毎回引き落としの依頼を出す | 通帳 |
| キャッシュレス(PayPay) | 1.98%か1.60%(税別)。5,000円なら99円か80円。1.60%のプランは月額利用料が別 | 自治会 | 会長名で契約。月1回の入金を集金簿と合わせる | PayPayの記録と通帳 |
ほかの銀行の振込や口座振替の料金は、表に入れていません。銀行ごとに違うためで、取引のある銀行の料金表で確かめてください。
表を縦に見ると、4つは2組に分かれます。送金と払込用紙は会員が手数料を払う側で、自治会の支出は増えません。口座振替とキャッシュレスは自治会が払う側で、手数料が会費収入から出ていきます。会計の手間の列は私たちの整理です。現金は数えて預ける手間が残ります。それ以外は、誰の入金かを通帳と集金簿で合わせる手間に変わります。
班長さんの現金集金は、続けてもよいですか
続けてよい、と私たちは考えています。手数料は0円です。ただし、国や市の手引きがくり返し挙げていることが4つあります。
1つ目は、入れ物を分けることです。総務省の「コミュニティ団体の運営とお金の管理」は「会費として集めたお金は別の封筒に入れるなど、団体の財布は個人の財布と必ず区別する」と書いています(p.6)。東松島市のハンドブックも「専用の封筒や財布」を勧めます。
2つ目と3つ目は、東松島市のハンドブック(p.8)にあります。会費を受け取ったら「必ずその場で領収書を発行」し、それを「必ず控えが残る形のもの」にする。そして「支払いを受けた日付、名前、金額をノートなどに記入」して、二重の集金や漏れを防ぎます。
4つ目は、全額をすぐ口座へ入れることです。函館市のマニュアルは「集金後すぐに使うお金も,いったんは全額を口座へ預ける」としています(p.22)。総務省の資料にも「一部をそのまま手元に残したりせず」とあります。手引きの言葉は「速やか」で、日数は決めていません。私たちは、最後の集金袋を受け取ってから1週間のうちを目安にしています。預けた日は、現金の出納帳と通帳の出納帳の両方に書きます。書き方は会計ブックの記事にあります。
班長さんから会計へ渡す場面も、記録を残す場面です。北広島市の手引きは「班長から会計担当者へ引き継ぐ際にも領収書などの書面で記録を残すことをおすすめします」と書いています(p.7)。私たちは、集金簿の写しと集金袋を一緒に受け取り、その場で2人で数える形を勧めています。お金を1人で扱わない理由は、使途不明金の記事に書きました。
- 専用の封筒に入れる個人の財布と分けておく
- その場で控えの残る領収書を渡す
- 集金簿に日付・名前・金額を書く
- 会計に渡すとき、2人で数えて書面に残す
- 全額を口座へ入れる手引きは「速やか」。私たちの目安は、最後の袋を受け取ってから1週間のうち
現金には、見えにくい費用が1つあります。硬貨です。ゆうちょ銀行の窓口では、硬貨1〜100枚は無料、101〜500枚は550円、501〜1,000枚は1,100円かかります。同時に複数の手続きをすると、枚数は合算されます。ATMで硬貨を預けるときは、別に「ATM硬貨預払料金」がかかります。この窓口の額は2024年4月1日に改定されたものです。それより前は、51枚から550円かかりました。たとえば年会費2,800円の自治会(私たちが置いた例)で、30世帯が100円玉8枚ずつ払うと240枚です。1回で預けると550円です。硬貨が100枚までなら0円です。
振込や払込用紙にすると、手数料は誰が払いますか
原則は、払う会員です。会員のゆうちょ口座から自治会のゆうちょ口座へ送ると、ATMで100円、窓口で146円かかります。ゆうちょダイレクトか、ゆうちょ通帳アプリ(スマホに入れて使う道具)なら、月5回までは無料です(ゆうちょ銀行「送金料金」)。
払込用紙(払込取扱票)を配る形もあります。5万円未満なら、ATMと通帳アプリで152円、窓口で203円です。ゆうちょ銀行の「通常払込み」のページは「料金は、受取人様が負担される場合を除き、払込人様にご負担いただきます」と書いています。自治会が持つ形もあるということです。ただ、その手続きと料金までは確かめられませんでした。窓口で聞いてください。なお、古い記事にある、現金で払うと110円が加算されるという料金は、2024年1月22日に廃止されています。
計算してみます。払込用紙をATMで払うと、会費5,000円に対して152円で、3.0%にあたります。30世帯全員がこの形なら、会員が払う手数料は152円×30世帯=4,560円です。自治会の支出にはなりませんが、会員の負担は増えます。誰が払うかは役員会で決め、案内の紙に書いておきます。法令にこれを定めた決まりがあるかは、私たちは確かめていません。
会計の手間は、通帳との突き合わせに移ります。通帳に印字される振込人の名前(カナ)を、集金簿と1件ずつ合わせます。世帯主と振込人の名前が違う家は、集金簿の備考に書いておくと迷いません。これは私たちの提案です。
手数料を自治会が持つ形や、会員が手数料を引いて振り込んできた場合も、帳簿の書き方は同じです。函館市のマニュアルは「帳簿へ記入する金額を相殺しない」としています(p.25)。北広島市の手引きも、収入と支出は同じ日でも相殺しないと書いています(p.8)。差し引いた額だけを書くと、集金簿の「5,000円×30世帯」と帳簿の会費収入が合わなくなります。
監査では、最後の残高だけでなく通帳の1行ずつが見られます。その準備は監査の記事に書きました。
口座振替は、30世帯の自治会でも使えますか
口座振替は、会員の口座から決まった日に会費を引き落とし、自治会の口座へ入れる仕組みです。ゆうちょ銀行では「自動払込み」と呼びます。小さな自治会でも使えます。説明書が挙げる受取人の条件は「総合口座又は振替口座の加入者」で、件数の下限は書かれていません。ただ、1件の料金より先に、申し込み方と毎回の手続きを確かめる必要があります。
ゆうちょ銀行の商品説明書(2025年11月1日現在)によると、受取人の自治会は窓口で申し込みます。使うには「ゆうちょBizダイレクト(伝送サービス)、AnserDATAPORT®又はDVD等、ゆうちょ銀行所定の方法によるデータ提出が必要です」。Bizダイレクトは、ゆうちょ銀行にインターネットで手続きをするサービスの一つです。毎回、誰からいくら引き落とすかを、どれかの形で銀行に出すことになります。
料金は、自治会が払う形で1件ごとにかかります。Bizダイレクトなどで出すと55円(年10万件未満)、紙の帳票で出すと132円です。自治会が払う形では、引き落とせたかどうかにかかわらず、依頼した件数で料金がかかります。ほかに利用料金として、契約料金5,500円・月額料金4,400円が載っています。Bizダイレクトで扱う場合はこれが無料ですが、Bizダイレクト自体に契約料金と月額料金がかかります。そして「料金送金人負担の自動払込みは、2025年5月30日(金)を最後に受取人からの新規契約の受付を終了しました」。会員に払ってもらう形では、もう新しく始められません。
帳票で出すときの払込料金だけなら、132円×30世帯=3,960円で、会費収入の2.6%です。利用料金がこの自治会にかかるかは、説明書だけでは判断できませんでした。そのため、1年の合計はここでは出しません。申し込む前に、窓口で次の3つを聞いてください(私たちの整理です)。
- 1件の料金はいくらで、誰が払うか
- 契約料金・月額料金がかかるか
- 毎回、どの形で引き落としの依頼を出すか
ほかの銀行の口座振替は、料金も条件も銀行ごとに違います。取引のある銀行の窓口で、同じ3つを聞きます。会員から依頼書を集める手順は、別の記事で扱う予定です。
PayPayで集めるなら、会長名の契約と月1回の入金を先に知っておく
PayPayの加盟店向けページには、自治会・町内会向けの案内があります。使えるのは「自治会、町内会費」と「自治会によるイベントでの物販及びサービス提供」です。寄付には使えません。契約者は「自治会、町内会の会長に限る」とあり、規約・役員名簿・契約者の本人確認書類・入金先の口座の情報が要ります。
手数料(PayPayの言い方では決済システム利用料)は、PayPayマイストアの制限プランが1.98%、ライトプランが1.60%で、どちらも税別です。ライトプランには、別に月額利用料1,980円(税別)が店舗ごとにかかります。新しく申し込むと、加入した月と翌月の月額利用料は無料です。30世帯・会費5,000円なら、1.98%で1世帯99円、30世帯で年2,970円です。1.60%なら80円・年2,400円になります。ただし年1回の集金だと、率の差は30世帯で570円です。月額利用料のほうがずっと大きい。私たちは、小さな自治会なら1.98%の制限プランで見積もることをおすすめします。
入金は月末締めで、月1回まとめて振り込まれます。この形なら振込手数料は無料で、PayPay銀行は翌日、ほかの銀行は翌々営業日の振り込みです。月1回まとめて入るので、誰の分かは集金簿の側で合わせます。PayPayの画面でどこまで分かるかは、私たちは確かめていません。
横浜市の冊子『デジタル時代のお役立ちアプリ・サービス集』は、会費集めの悩みとして「会費を集めるのが大変」「お釣りも用意しなきゃいけないし、平日日中いない人も多い。」を挙げています(p.2)。答えとして案内しているのがキャッシュレスで、p.10のPayPayには「手数料有」の印が付いています。同じ冊子は掲載について「横浜市が特に推奨するツール・サービスではありません」とも断っています。
ただ、スマホを持たない会員もいます。PayPayだけに切り替えるより、現金と並べる形が現実的です。
1つに決めなくてよい。現金と振込を混ぜるなら、集金簿に「集め方」の列を足す
横浜市の冊子は、1ページ目で「全部をデジタルにしなくてもいいのです」と書いています。現金の集金を残したまま、振込を足す形でかまいません。そのとき困るのは、誰がどの方法で払ったかが見えなくなることです。
集金簿は、誰がいつ会費を払ったかを残す表です。熊本市東区の手引き(p.4)の作成例は、班・氏名・月ごとの徴収記録・備考の列でできています。私たちは、ここに「集め方」と「口座に入れた日」の列を足すことを提案します。足すのは私たちの考えで、手引きにある列ではありません。集金簿そのものは、出納帳の記事で、ほかの帳簿と一緒に説明しています。
会費の集金簿(集め方の列つき)
| No | 班 | 世帯名 | 会費の額 | 集め方 | 受け取った日 | 受け取った額 | 口座に入れた日 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1班 | 1班-01 | 5,000 | 現金(班長) | 5/10 | 5,000 | 5/18 |
| 2 | 1班 | 1班-02 | 5,000 | 現金(班長) | 5/10 | 5,000 | 5/18 |
| 3 | 1班 | 1班-03 | 5,000 | 振込 | 5/15 | 5,000 | 5/15 |
| 4 | 1班 | 1班-04 | 5,000 | 現金(班長) | 5/10 | 5,000 | 5/18 |
| 30 | 3班 | 3班-10 | 5,000 |
表は指で横に動かすと、右の列が見えます
月末には、集め方ごとの合計を出します。現金の分は、現金出納帳から口座へ預けた行に対応します。振込・払込用紙・キャッシュレスの分は、通帳の出納帳の行です。その合計が、出納帳に書いた会費収入と一致するかを見ます。合わせ方は、出納帳の記事で書いた月末の照合と同じです。
この記事のExcelには「集金簿」のシートがあります。「集め方」の列は、現金(班長)・振込・払込用紙・口座振替・キャッシュレス・その他から選びます。右側に集め方ごとの件数と金額が出ます。N11に出納帳の会費収入を入れると、M12に「一致」か差額が出ます。記入例では、現金22件110,000円、振込5件25,000円、払込用紙2件10,000円で、合計145,000円が出納帳と一致します。まだ受け取っていない世帯は1世帯・5,000円と出ます。
集金簿には世帯名が入ります。口座振替の依頼書の口座番号や、PayPayに出す役員名簿も同じく個人の情報です。北広島市の手引きは、名簿について「目的に不必要なものは収集せず、必要最低限」とし、事前に総会や回覧板で目的やルールを周知して「必ず本人同意」を得るよう書いています(p.16)。多摩市は「パソコン上の名簿はパスワードを設定する」ことを挙げています。パソコンやクラウドに入れるときの決めごとは、会計ソフトの記事にまとめました。
集め方を変えるのは4月から。役員会で決め、総会で知らせる
年度の途中で変えると、同じ年度の会費が2つの形で入ってきます。集金簿も出納帳も読みにくくなるので、私たちは4月からの切り替えを勧めます。
最初に規約を開きます。会費の額と納め方の条文を探してください。北広島市の手引きの規約例は、第24条で「会費は、1世帯あたり月額○○○円とする」と額だけを定めています。私たちは、納め方まで規約に書いてあれば総会に諮り、書いていなければ役員会で決めて総会で報告する形を勧めています。どちらが要るかは規約しだいです。議案にするなら、総会資料の議案の並びに足します。
PayPayは、会長の名前で契約し、役員名簿を出します。会長が替わる年に手続きが要るかは、申し込む前にPayPayに確かめてください。会長が交代する年に必要なほかの手続きは、役員引き継ぎ書の記事にあります。
10月に話が出たなら、次の並びで4月に間に合います。手引きに根拠がある並びではなく、私たちの提案です。
- 10〜11月今の集金の手間と、候補の手数料をくらべ表で出す
- 12月役員会で決める。手数料を誰が払うかも決める
- 1〜2月規約を見て、納め方の定めがあれば総会の議案にする
- 総会新しい集め方と、口座・手数料を案内する
- 4月新しい集め方で1回目の集金
30世帯で班長さんが回れているなら、私たちは現金のままをおすすめします
手数料は0円で、手引きの4つを守れば記録も残ります。変えどきは、留守の家への再訪問が班長さんの負担になっているとき。集めた現金を家に置いておく日が長くなっているときです。
変えるなら、まず会員が払う送金や払込用紙を「足す」ところからがよいと考えています。自治会の支出が増えないからです。キャッシュレスや口座振替は、手数料を予算に入れてから始めます。手数料をどの科目で書くかは、前年度の帳簿に合わせます。理由は出納帳の記事に書きました。
役員会に出す「くらべ表」をExcelで用意しました。「費用くらべ」のシートのB3に世帯数、B4に1世帯の年会費、B5に年の集金回数を入れます。10〜15行には、集め方ごとに「1件の定額の手数料」「手数料の率(%)」「年の固定費」「誰が払うか」を入れます。すると「年の手数料の合計」「うち自治会が払う額」「会費収入に対する割合」が出ます。
記入例は、この記事の30世帯・会費5,000円・年1回の数字です。キャッシュレス(PayPay 1.98%・税別)の行は、うち自治会が払う額が2,970円、割合は2.0%と出ます。口座振替(ゆうちょ自動払込み・帳票)の行は3,960円・2.6%です。送金と払込用紙の行は会員が払うので、自治会が払う額は0円になります。口座振替の「年の固定費」は空けてあります。窓口で聞いた額を入れてください。
自治会費_集め方くらべ表_記入例.xlsxこの記事の例(30世帯・会費5,000円・年1回)を入れたファイルです。手数料の額は2026年10月6日に確かめた例です。見本の画像は費用くらべのシートです。テンプレートをダウンロード次の役員会までにやることは1つです。くらべ表に自分の自治会の世帯数と会費を入れ、費用くらべのシートを1枚印刷して持っていってください。
よくある質問
振込の手数料を、会費から差し引いて払ってもらってもよいですか。 法令にそれを定めた決まりがあるかは、私たちは確かめていません。誰が手数料を払うかを役員会で決め、案内の紙に書いておきます。差し引いて入ってきた場合も、帳簿には会費の全額と手数料を別の行に書きます。函館市のマニュアルも「帳簿へ記入する金額を相殺しない」としています(p.25)。
スマホを持っていない高齢の会員がいます。キャッシュレスにできますか。 全員を一度に変えなくてかまいません。横浜市の冊子も「全部をデジタルにしなくてもいいのです」と書いています。現金の集金を残したままキャッシュレスを足し、集金簿の「集め方」の列で分けて記録します。
集めた会費は、いつまでに口座に入れればよいですか。 総務省・東松島市・函館市の手引きはどれも「速やかに」で、日数は決めていません。私たちは、最後の集金袋を受け取ってから1週間のうちを目安にしています。近いうちに使う予定があっても、いったん全額を預けます(函館市 p.22)。
班長さんが集金したときも、領収書は要りますか。 要ります。東松島市のハンドブックは「その場で領収書を発行」し、「控えが残る形」にするよう書いています。北広島市の手引きは、支払い済みの月に班長が領収印を押す形の領収書が多いと紹介しています。
口座振替にすると、手数料は会員と自治会のどちらが払いますか。 ゆうちょ銀行の自動払込みは、会員(送金人)が払う形の新規契約を2025年5月30日で終えています。これから始めるなら、自治会(受取人)が払う形です。ほかの銀行は、取引のある銀行の窓口で確かめてください。
出典
料金のページは、いずれも2026年10月6日に開いて確かめました。
- 総務省『コミュニティ団体運営の手引き』より「コミュニティ団体の運営とお金の管理」(PDF)。p.6 団体の財布と個人の財布の区別、集めたお金を速やかに全額預金する。
- 東松島市『地区自治会ハンドブック【会計編】』令和4年度版(PDF)。p.8 会費等の集金(専用の封筒や財布、控えの残る領収書、日付・名前・金額の記録)。
- 北広島市市民環境部市民課『町内会・自治会の手引き(第3版)』(PDF)。p.7 会費の徴収方法、p.8 収入と支出を相殺しない、p.16 名簿の扱い、p.23 規約例 第24条。
- 函館市『函館市町会運営標準マニュアル』3 町会の会計について(PDF)。p.22 集金した会費を全額口座へ、p.25 帳簿の金額を相殺しない。
- 熊本市東区『会計処理の手引き(東区版)』(PDF)。p.4 会費の集金簿の作成例。
- ゆうちょ銀行『その他の料金』(ページ)。窓口の硬貨取扱料金、ATM硬貨預払料金。
- ゆうちょ銀行『硬貨取扱料金改定のお知らせ』2024年2月22日掲載(ページ)。2024年4月1日からの窓口の硬貨取扱料金と、それまでの料金。
- ゆうちょ銀行『送金料金』(ページ)。電信振替、振込、通常払込みの料金(消費税込み)。
- ゆうちょ銀行『通常払込み』(ページ)。料金を誰が負担するか。
- ゆうちょ銀行『払込み料金の一部改定のお知らせ』(ページ)。現金で払い込むときの加算料金の廃止(2024年1月22日)。
- ゆうちょ銀行『自動払込み』商品説明書 2025年11月1日現在(PDF)。データの出し方、利用料金、一般扱いの払込料金、送金人負担の新規契約の受付終了。
- PayPay『自治会・町内会向け』(ページ)。使える支払い、契約者、必要な書類、決済手数料と月額利用料、入金のサイクル。
- 横浜市『自治会町内会 あれ?できるかも!デジタル時代のお役立ちアプリ・サービス集』(PDF)。p.1 掲載は例示であること、p.2 会費集めの悩み、p.10 PayPay。
- 多摩市『個人情報保護法の改正と自治会・町会での個人情報保護』(ページ)。パソコン上の名簿のパスワード。
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