2026年4月26日(日)の総会で、初めて会計に選ばれました。3日後の29日(水・祝)、前任者から紙袋を受け取ります。中は通帳1冊、銀行の届け印、出納帳のノート、領収書の箱、去年の決算書。添えられたメモには「4月1日 現金0円 通帳30,000円」とだけあります。会計は1年で何をするのか。いちばん忙しいのはいつで、月にどれくらい時間を取られるのか。そこがまだ見えません。

自治会の会計の役割は、会費を預かって出し入れを書き、決算書を作って監査と総会で報告し、次の人へ渡すことです。30世帯の会を例にした私たちの見積もりでは、この仕事は年に約30時間です。半分近くが4月・5月と翌年4月の3か月に集まり、平らな月は月末に残高を合わせる45分ほどで済みます。

私たちは自治会の会計の道具を作っている会社の編集部で、市の担当者ではありません。仕事の段は東松島市と総務省の資料から取り、分と時間は私たちの見積もりとして書きました。想定は30世帯・会費5,000円の会です。会計ブックの記事と同じ会で、以下は「例の会」と呼びます。

会計の1年(30世帯の会の例)
  1. 2026年4月
    前任者から受け取り、残高を合わせ、口座の名義を変える
  2. 5月
    会費を受け取り、その日のうちに口座へ
  3. 6月〜1月
    出し入れを書き、月末に1回合わせる
  4. 8月・9月・11月
    夏祭りの精算、半年の報告、募金
  5. 2027年2月
    予算案の下書き
  6. 2027年3月31日〜4月25日
    締めて、監査を受け、総会で報告する
  7. 2027年5月
    次の会計に引き継ぐ

自治会の会計の仕事は6つの段。東松島市と総務省の「会計の1年」で確かめる

会計は、会のお金の出入りを最初から最後まで見ている役です。東松島市の『地区自治会ハンドブック【会計編】』にも、こうあります。「会計という立場は、その団体のお金の動きをすべて把握することができます」。

法人になっていない自治会には、やり方を決めた法律はありません(同じハンドブックの1ページ)。手引きの流れは一つの例で、先に来るのは自分の会の規約と前年の帳簿です。

1年の流れは、このハンドブックの5ページに「会計の一年」として6段で載っています。前半は「前任者から引継ぎを受ける」「日々の業務」「決算書を作成する」。後半は「会計監査を受ける」「総会で決算報告を行う」「後任者への引継ぎ」と続きます。

総務省の研究会の資料6(2009年11月12日)は、法人格を持たない自治会などの1年を8段の輪で描いています。課題の表は「叩き台」とされています。輪のうち、会費の徴収から帳簿への記入までの3段は「会計期間中繰り返し」です。図の「支出負担行為依頼への対応」は、役員から頼まれた支払いに応じることだと私たちは読んでいます。

2つを並べて、私たちは6つの言葉にまとめました。受け取る・預かる・書く・合わせる・報告する・渡す、です。この6つは私たちのまとめ方で、手引きの言葉ではありません。

会計の1年、2つの資料の段

本記事の段東松島市 ハンドブック p.5総務省 資料6「会計事務の1年間の流れ(例)」例の会の時期
受け取る前任者から引継ぎを受ける新旧役員の引継2026年4月
預かる日々の業務(口座管理、会費の集金)会費の徴収・帳簿への記入2026年5月と、入金のたび
書く日々の業務(経費の支出や管理、帳簿への記入、領収書などの証憑書類の保管・管理)支出負担行為依頼への対応 / 帳簿への記入(会計期間中繰り返し)毎月
合わせる(p.4「帳簿の現金残高と手元の現金は常に一致させましょう」)(p.3の表「各月毎に…確認する」)毎月末
報告する決算書を作成する / 会計監査を受ける(監査終了後、来年度の予算編成を行う場合もあります)/ 総会で決算報告を行う会計監査 / 決算書報告書の作成 / 予算編成・審議 / 総会での決算報告書の承認・予算確定2027年2月〜4月25日
渡す後任者への引継ぎ新旧役員の引継(輪の始まりに戻る)2027年5月

表は指で横に動かすと、右の列が見えます

出典: 東松島市『地区自治会ハンドブック【会計編】』令和4年度版 4〜5ページ、総務省『コミュニティ組織のガバナンスのあり方に関する研究会』第1回 資料6 1・3ページ。例の会の時期は私たちの例

総務省の図は輪なので、「会計監査」の矢印が「決算書報告書の作成」へ向いています。この記事は東松島市と同じく、決算書を作ってから監査を受ける順で書きます。PTAの会計の1年は、PTAの会計の記事に分けました。

4月は受け取る月。残高を合わせ、銀行の窓口に1回行く

4月の仕事は3つです。受け取って残高を合わせる、口座の名義を変える、帳簿の頭を写す。順に120分・90分・60分を見込み、合わせて270分(4時間30分)です。毎月の45分を足すと315分(5時間15分)で、1年でいちばん重い月になります。

受け取りの日は、前任者と並んで通帳を記帳します。東松島市のハンドブックのとおり、残高が変わっていないことと、通帳残高が決算書の金額と同じことを確かめます。例の会なら、通帳の30,000円と去年の決算書の繰越金を見比べます。

名義が前の会長や会計のままなら変えるので、銀行の窓口へ1回行きます。ゆうちょ銀行のよくある質問が挙げるように、議事録や新しい届け印が要る銀行もあります。行く前に電話で聞くのが確かです。手順は口座の名義の節にあります。

3つ目は帳簿の頭です。出納帳に科目の名前と予算額を写し、4月1日の残高として現金0円・通帳30,000円を書きます。

4月にやる3つ(合わせて約4時間30分)
  1. 前任者と並んで通帳を記帳し、残高と決算書の金額を見比べる
    例の会の見積もりは120分
  2. 総会の議事録を持って銀行へ行き、口座の名義を変える
    持ち物は先に電話で聞きます。見積もりは90分
  3. 出納帳に科目と予算額、4月1日の残高を写す
    現金0円・通帳30,000円。見積もりは60分

5月は会費の月。受け取った日のうちに口座へ入れる

5月10日、例の会では29世帯分の会費145,000円が集まりました。30世帯のうち1世帯が未納です。この月は、会費の受け取りと入金に120分、未納の連絡に15分、補助金の申請書の確かめに60分。毎月の45分を足して240分、4時間と見積もりました。集める月や回数は会ごとに違い、5月なのは例の会の話です。

受け取ったお金の扱いは、一宮市の手引きがはっきり書いています。「集めた町内会費は、別封筒に入れるなど、個人の財布と必ず区別する」。そのうえで、手元に残さず速やかに全額を預金するよう求めています。例の会も、145,000円をその日のうちに口座へ入れました。

年度の途中で越してくる人、出ていく人の会費も、その都度決めると不公平になりがちです。同じ手引きは、前もってルールを決めておくよう勧めています。

未納の1世帯は、数日のうちに会長へ伝えます。記録漏れと退会を先に外す手順は未納の記事に、集め方の見直しは集め方の比べ方にあります。

市の補助金の申請もこの時期です。申請は会長の仕事ですが、一宮市の手引きは、会計も一緒に内容や振込口座を確かめるよう勧めています。八王子市町会自治会連合会のハンドブックの例では、4月に案内が届き、5月に申請、9月に交付です。時期は市ごとに違います。会長の側の流れは会長の1年の記事にあります。

6月から1月の平らな月は45分。書く、番号をつける、月末に合わせる

6月から翌年1月までの毎月の仕事は2つです。お金が動くたびに出納帳へ書き、領収書に番号をつける。月末に1回、帳簿の残高と手元の現金・通帳を合わせる。前者に30分、後者に15分を見込んで月45分です。6・7・10・12・1月の5か月は、この45分だけで終わります。

後でまとめて書こうとためると、書きもれや書き違いが起きやすくなります。月末に合わせるのは、ずれを小さいうちに見つけるためです。東松島市のハンドブックも「帳簿の現金残高と手元の現金は常に一致させましょう」と書いています。総務省の資料の表も、月ごとに帳簿と現金・預金を確かめることを挙げています。

月末の順番は出納帳の月末の節に、合わなかった月のことは残高が合わないときの記事にあります。

45分で済むのは、30世帯で出し入れが月に数回の会の話です。100世帯を超える会や、行事が毎月ある会では、書く行が増えるぶん長くかかると私たちは見ています。

夏祭りの精算、9月の役員会、募金。年に数回の仕事は前の月に予定を空けておく

8月は夏祭りの立て替えの精算です。役員が自分のお金で先に払った分を、領収書と引き換えに返します。総務省の資料の表は、立て替えの問題に「過払い、不払い、どんぶり勘定」を挙げ、まず「速やかに清算を行う」としています。これに120分を見込み、8月は165分です。帳簿での見え方は立て替えの節にあります。

9月14日の役員会には、半年の進み具合を出します。準備は60分で、9月は105分。予算の残りを1枚に印刷する方法は会計ブックの9月の節に書きました。八王子市の例では補助金もこのころ入るので、入ったら帳簿に1行書きます。

11月は、預かった募金を送る月です。赤い羽根共同募金の運動期間は、千葉市のページでは10月1日から翌年3月31日まで。会のお金ではない預かり金なので、帳簿には募金の書き方で書きます。送る手間は30分、11月は75分です。

認可を受けて法人になった自治会(認可地縁団体)は、地方自治法第260条の4第1項により財産目録も作ります。事業年度を設けている会は年度の終わりに作るので、4月から3月の会なら3月31日の締めと同じころです。

2月から翌年4月が2つ目の山。予算案の下書き、3月31日の締め、監査、総会

2月は予算案の下書きです。前年度の予算と決算を横に並べ、来年度の数字を置いていきます。2月は165分で、うち120分がこの下書きです。作り方は予算案の記事にあります。東松島市のハンドブックによれば、監査のあとに予算を組む会もあります。どちらの順で作るかは、会長と先に決めておきます。

3月31日で年度が終わります。出納帳を締め、現金と通帳の残高を確かめる日で、60分を見込みます。3月は105分です。

4月に入ると、25日の総会まで仕事が詰まります。1日から7日に収支報告書を作り、8日(木)に監事の監査を受けます。11日(日)の役員会で決算と予算案を確かめ、15日に議案書を配ります。25日(日)の総会で決算を報告すれば、山を越えます。

監査には書類を全部そろえます。一宮市の手引きの表は「予算書・会計報告書・帳簿・領収書・通帳等会計に関わるすべての書類」を挙げています。会長や会計も立ち会います。

2027年4月は300分、5時間です。内訳は収支報告書に120分、監査に120分、総会での報告に60分。毎月の45分は翌年度の分なので、ここには数えていません。

締めてから総会まで(2027年)
  1. 3月31日 出納帳を締め、現金と通帳の残高を確かめる
  2. 4月1日〜7日 収支報告書を作る
  3. 4月8日 監事の監査を受ける
    書類を全部、机に並べます
  4. 4月11日 役員会で決算と予算案を確かめ、15日に議案書を配る
  5. 4月25日 総会で決算を報告する

それぞれのやり方は別の記事にあります。収支報告書は作る順番の節、監査は前日までの準備の節を見てください。

会計の仕事は1年でおよそ30時間。半分近くが3つの月に集まります

例の会の1年を足してみます。1回きりの仕事15個で1,275分、毎月の45分が12か月で540分。合わせて1,815分、30時間15分です。このうち2026年4月の315分、5月の240分、2027年4月の300分で855分。1年の47.1%、半分近くがこの3か月に入ります。どれも30世帯の会を例にした私たちの見積もりです。

月ごとの時間(2026年度)

月主な仕事分時間の目安
2026年4月受け取り、名義の変更、帳簿の準備3155時間15分
2026年5月会費の受け取り、未納の連絡、補助金の申請書2404時間0分
2026年6月毎月の仕事だけ450時間45分
2026年7月毎月の仕事だけ450時間45分
2026年8月夏祭りの立て替えの精算1652時間45分
2026年9月半年の進み具合を役員会へ1051時間45分
2026年10月毎月の仕事だけ450時間45分
2026年11月募金を預かり、送る751時間15分
2026年12月毎月の仕事だけ450時間45分
2027年1月毎月の仕事だけ450時間45分
2027年2月予算案の下書き1652時間45分
2027年3月3月31日に帳簿を締める1051時間45分
2027年4月収支報告書、監査、総会3005時間0分
2027年5月次の会計に引き継ぐ1202時間0分
1年1,81530時間15分

表は指で横に動かすと、右の列が見えます

30世帯・会費5,000円の自治会を例にした、私たちの見積もり。手引きに時間の決まりはありません

会計の作業時間を書いた手引きは、確かめた範囲には見つかりませんでした。近い数字は、蒲郡市の『令和7年度 自治会・町内会活動に関するアンケートについて 報告書』2ページにあります。総代区の会計20人の回答で、活動する日数は「月に2〜3日」が8人(40.0%)、「週に1日」が5人(25.0%)でした。こちらは日数で、総代区の世帯数も報告書に無いので、例の会の分とは並べて比べられません。

上の表は、Excelの「会計の1年カレンダー」で作りました。「1年の仕事」のシートのB2に年度の始まる年を入れると、仕事ごとの「年月」が出ます。「目安の分」を自分の会に合わせて直し、済んだら「済んだ日」に日付を書きます。すると「状況」が「未」から「済」に変わります。「月ごとの時間」のシートには、月ごとの「その月の分」「時間の目安」「未の数」が出ます。「関連記事」の列は、このサイトの記事の住所です。

自治会_会計の1年カレンダー.xlsx の見本。1 枚目のシートの上部自治会_会計の1年カレンダー.xlsx本番用の空のファイルです。「1年の仕事」に17行の仕事と目安の分を入れてあり、年度と済んだ日は空です。画像は「1年の仕事」のシートです。マクロはなく、シートは保護してあります(パスワードなし)。テンプレートをダウンロード
自治会_会計の1年カレンダー_記入例.xlsx の見本。1 枚目のシートの上部自治会_会計の1年カレンダー_記入例.xlsxこの記事の例(2026年度、30世帯の会)を入れたファイルです。済んだ日は9月までの8行に入っています。画像は「月ごとの時間」のシートです。テンプレートをダウンロード

記入例の「未の数(1年)」は7で、11月の募金から翌年5月の引き継ぎまでが残っています。このカレンダーは仕事の暦で、金額は入れません。帳簿そのものはExcelの会計ブックでつけます。

5月、次の会計に渡して1年が終わる

最後の仕事は、総会のあとの引き継ぎです。2027年5月は120分と見積もりました。東松島市のハンドブック5ページは「任期の最後の仕事になります」と書き、こう続けます。「自分が実際に会計を行ってきて感じたことや難しかったことなどを後任の方に経験として引き継いでください」。

総務省の資料の表は、引き継ぎの問題に「過年度の記録の紛失」「会計ルールに一貫性がない」を挙げています。1年後に慌てないよう、今年から残しておく物は引き継ぎの最後の節にまとめました。

カレンダーの「済んだ日」の列は、そのまま次の会計への暦になると私たちは考えています。どの仕事を何月に済ませたかが1枚に残ります。次の人は、年度を替えて目安の分を直すだけで使えます。

今日やることは1つです。カレンダーのExcelを開き、B2に2026と入れます。もう済ませた仕事の「済んだ日」に、日付を書いてください。

よくある質問

自治会の会計は1人でやるのですか。通帳と印鑑は誰が持ちますか。 東松島市のハンドブックは「通帳と印鑑は、できるだけ別々に管理しましょう」としています。例は、通帳は会計、印鑑は自治会長等です。帳簿をつけるのは会計で、確かめるのは年度末に監査をする監事です。来年度から形を変えるなら、一人でお金を出し入れできない形にする節が使えます。

パソコンができなくても会計は務まりますか。 務まります。東松島市のハンドブック(16ページ)と一宮市の手引き(11ページ)は、現金出納帳の記入例を表で載せています。同じ列で紙のノートにも書けます。30世帯で出し入れが月に数回なら、紙でもExcelでもよいと私たちは考えています。道具を比べるなら会計ソフトの記事へ。

会計の任期は何年ですか。 規約の任期の条で決まります。一つの市の調査では、蒲郡市の総代区の会計20人のうち、任期2年が14人(70.0%)、1年が4人(20.0%)でした。全国の傾向を示す数字ではありません。

自治会の会計に、税金の申告はありますか。 国税庁の手引きは、代表者の定めがある法人でない団体(人格のない社団等)を法人とみなして法人税法を当てはめています。課税されるのは、収益事業から生じた所得だけです(3〜4ページ)。駐車場や集会所の貸し出しで収入がある会は、税務署に確かめてください。くわしくは領収書の保存の法人税の節にあります。

1年でいちばん忙しいのはいつですか。 30世帯の会を例にした私たちの見積もりでは、受け取る4月(315分)と、締めて報告する翌年4月(300分)です。会費の5月(240分)が続きます。平らな月は45分です。行事の多い会は、行事の精算がある月も重くなると私たちは見ています。

出典

この記事はAIが下書きし、運営者が内容を確認して公開しています。制度や手続きは自治体や団体の規約によって異なります。